若年性腰椎分離症


中学生から高校生の時期に好発し、腰椎の椎体と棘突起が骨折し分離する症状です。

この時期に早期発見できれば、24時間コルセット着用などの保存療法で骨癒合が期待でき、将来への腰椎分離すべり症の予防が期待できます。

若年性腰椎分離症への注意

腰椎の5番、4番に好発する椎体の骨折です。

小中高校生の時期に生じる、腰椎の椎体部分が、片側又は両側骨折し分離する症状です。高校生までに、早期発見することができて、運動中止と24時間コルセット着用治療法によって、骨折部分の骨癒合が期待できます。この時期を逃すと骨癒合はしにくく、将来に渡って「腰椎分離症や腰椎滑り症」を患う危険性が高まります。

特にスポーツ少年少女が、この小中高校生の時期に、腰痛を訴えた場合には、速やかに、整形外科病院での検査と診断を受けて下さい。整骨院や治療院ではだめなのです。

早期発見と安静固定治療が上手くいけば、競技に充分復帰できる可能性がありますが、発見が遅れると慢性的な腰椎症になり、競技も休みがちになってしまいます。

新刊「腰部脊柱管狭窄症」に、腰部&股関節のエクササイズを紹介しています。

医師の診断を踏まえ、24時間コルセット着用や、左右脊柱起立筋群のバランス、骨盤帯テーブルの水平性を保つことが、椎体の骨癒合に有効です。